作物学研究室は、1920年(大正9年)8月に九州帝国大学農学部に設置された5つの講座の内、農学第二講座として九大農学部の黎明期にスタートしました。地球環境変動や世界人口増加による食糧問題は、作物収量の改善が世界的な重要課題であることを再認識させています。加えて、化学肥料の大量投入に頼ったこれまでの作物生産は環境汚染などの弊害を招くことから、環境負荷の小さい持続可能な作物生産が求められています。また、近年では収量増加に加え栄養バランス(品質)も考慮した作物生産にも期待されています。
そこで当研究室では、地球環境変動下における安定的且つ持続可能な作物生産を目指し、環境ストレスと作物生産に関する研究について、作物学的、分子生物学的、形態学的手法など様々な実験手法を駆使し、未来の食糧を支えるべく日夜研究に励んでいます。
主な研究テーマ
お知らせ
view more作物の環境変動応答を理解し、収量・品質の向上を図る
当研究室は、全国的にも珍しい作物学に立脚した種子科学に着目し、子実収量・品質の向上、種子休眠・発芽制御、環境記憶型種子の開発等、種子および種苗生産分野において有益な研究成果を多数報告しております。また、農作物の環境ストレスに対する回避・適応技術やストレス経験後の栽培技術の構築に加え、農作物のポテンシャルを最大限に引き出すバイオスティミュラント等の開発や新規機能性作物の導入について、従来の作物学的手法に加えて、様々な遺伝資源やゲノム情報を活用し、分子生物学・生化学的手法等により作物学研究に取り組んでいます。
研究内容メンバー紹介
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作物学研究室に
興味のある方へ
私たちは、環境ストレスと作物生産をキーワードに、フィールド試験から細胞生物学的な解析まで実験手法を選ばずに研究しています。食料問題に関心のある方、フィールドワーク・ラボワークが好きな方、現在のバックグランドが異なっていても大歓迎です。他大学からの大学院進学者や社会人博士など多数入学しており、卒業生は、官公庁、商社、種苗、食品、金融、教員など様々な分野で活躍しています。
人は食べなければ生きていけません。私たちと共に未来の農業(食糧生産)を創っていきませんか?